2011年7月16日土曜日

#09 釣り人の法則

大洋へ

今日は大宮の鉄道博物館へ一緒に行きました。

大洋が上海に行っている間から、
電車が大好きな大洋のために、
日本に戻ってきたら連れて行ってあげたいと思っていました。

博物館の大洋は、
古い実物の電車を見て興奮、
その電車の中に入って乗ってみても興奮、
そして模型の電車がぐるぐる走り回るのを見ても大興奮。

一緒に行ってよかったね。

今度は、青梅にある鉄道公園に行こうね!


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【再度、鉄道博物館】

私は鉄道マニアではない。

でも、息子は1歳になる前から電車が大好きだ。

電車に乗ることよりも、
電車を見ることが好きみたいだ。

自分の興味ではなく、相手の興味に合わせると
相手が喜んでくれる。

今日紹介するカーネギーの教えに直結する
大切なことを大洋と一緒に体験し学ぶことができた。




【今日の質問】

「人を動かす」デール・カーネギー著より
PART1の第3節に移っての一日目

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カーネギーからの質問 #009

Q.
魚釣りをするとき、釣り人は何を考えればよいか?

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A.
魚の好物のことを考えればよい

※「人を動かす」p.50参照
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さて、いかがでしたか?


人を動かす3原則の3番目は、

(相手の立場に身を置き)強い欲求を起こさせる

ということ。


この大切な教えを、
この節の冒頭で魚釣りを題材にしてカーネギーは教えてくれている。

それでは、その箇所を引用してみよう。

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夏になると、わたしはメーン州へ魚釣りにゆく。

ところで、わたしはイチゴミルクが大好物だが、
魚は、どういうわけかミミズが好物だ。

だから魚釣りをする場合、自分の好物のことは考えず、
魚の好物のことを考える。

イチゴミルクをえさに使わず、
ミミズを針につけて魚の前に差し出し、

「ひとつ、いかが」とやる。

人を釣る場合にも、この常識を利用していいわけだ。

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どうだろう?

「人を釣る」という言葉はあまりにも直接的ではあるが、
とても分かりやすい比喩だと思う。


そして、英国首相のロイド・ジョージが語った
次の言葉も、続けて紹介されている。

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釣り針には魚の好物をつけるにかぎる

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そして、そのエピソードのまとめとして
カーネギーはこう続けている。

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自分の好物を問題にする必要がどこにあるだろう?

そんなことを問題にするのは、
子供じみた、ばかばかしい話だ。

もちろん、われわれは、自分の好きなものに興味を持つ。

生涯持ちつづけるだろう。

しかし、自分以外には、だれも、そんなものに興味を持ってはくれない。

だれも彼も、われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。

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「自分の好物を問題にする必要がどこにあるだろう?」

「だれも彼も、われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」


特にこの2行は忘れないようにしたい。


「われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」

「われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」

「われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」

「われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」

「われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」



そして、カーネギーはこう結論づけている。

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人を動かす唯一の方法は、

その人の好むものを問題にし、

それを手に入れる方法を教えてやることだ。

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まさにその通りだと思う。


(ちょっと気になるのが、
 人を動かす秘訣はただ一つとして
 前節で、別のことをカーネギーは紹介していたな~
 私と同じように気になる方は、p.33を参照)



このことの大切さを今改めて知り、

くらたまなぶ さん

のことを思い出した。


くらたまなぶさんは、
リクルートの編集者として
「とらばーゆ」、「フロム・エー」、「エイビーロード」 など
14の情報誌を創刊した人物で、
「創刊男」や「伝説の男」との異名を持つ方。

私はくらたさんとお会いしたことはないのだが、
二つの著書を読ませていただき、
深く感銘を受けた。


その内、是非多くの方にお勧めしたいのが、この本。

リクルート「創刊男」の大ヒット発想術  (日経ビジネス人文庫)


昨年自分が行った講演の場でもプレゼントをしたし、
大切な仲間達にも贈ったことがある。



この本の中で、

「自分マーケティング」を捨てて、
「他人マーケティング」に徹しろ!

というようなメッセージがかなり詳しく書かれている。



なぜ、くらたさんがそこまで強く言うのか?

そして、14もの情報誌を創刊できたのか?


その裏付けが、カーネギーのこれらの言葉にあるような気がする。

「自分の好物を問題にする必要がどこにあるだろう?」

「だれも彼も、われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」



また、何か新しいビジネスを考える場合は、
私たちはとかく
「だれも彼も、われわれ同様、自分のことでいっぱいなのだ。」
という真理があるため、
自分のことばかり、自分の都合ばかり考えてしまう。


しかし、もし、くらたさんのように

「自分マーケティング」を捨てて、
「他人マーケティング」に徹することができれば、

14もの情報誌を創刊するという偉業を
自分でもできるかもしれないと元気と勇気が出てきた。




【やってみよう!】

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今日から明日に掛けて会う人の中から一人を選び、
その人の「好物」を想像してみよう。

そして、その「好物」を「釣り針」につけて、
その人の前に「釣り糸」を垂らしてみよう!

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(影山の場合)


この三連休ずっと一緒に過ごす妻の「好物」を考えてみた。

妻はお寿司が大好き。
そして、上海からの帰国後、まだ一度も寿司屋に行っていない。

3月15日から6月下旬まで、震災の影響を避けるために
上海の実家に戻していたので、
彼女にしてみれば、もう4ヶ月もお寿司屋さんに行っていないことになる。

一方、私は今月からレコーディングダイエットを始めているし、
できるだけ炭水化物は避けるようにしているので、
お寿司屋さんには行きたくないのが本心。

でも、折角この課題に取り組んだので、実践しないのはもったいない。

明日の晩、お寿司屋さんに一緒に行くことを提案してみよう!

「釣り針」をパクッとくわえる確率は90%以上、あるような気がする。




【明日の予告】

それから、寿司屋に行く提案をした結果も報告しよう!

今日と同じ原則3をもっと深掘りしていこう。


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大洋へ
そう言えば、大洋もお寿司が大好きですね。
なんで、イクラとウニがそんなに好きなんだろう?
もっと安いネタなら助かるのに・・・  お父さんより

2 件のコメント:

  1. ブログで大変インスピレーションをもらいました。

    スロー読書いいですね。

    メルマガを書いてみようと思っています。

    問題をつくるっていうアイディアは

    すごくいいですね。パクらせていただこうかと

    思っています。いいでしょうか?

    ブログはこれからも拝読します。

    よろしくお願いします。

    返信削除
  2. 「問題をつくるというアイディア」
    是非、パクってください。その実践報告をもらえるとうれしいです。

    返信削除