2012年3月25日日曜日

#75 喜んで協力させるには

(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です

【カーネギーからの質問】#75 喜んで協力させるには

西ドイツの食料品店の経営者の話。

陳列棚の商品に正札がついていないため、
お客からいろいろな苦情が出ていた。

そこで、商品には必ず正札をつけよう女店員に指導したが、
どうもちゃんとやってもらえない。
何度注意しても、あまり効果がなかった。

そこで、この困り果てた経営者は、
彼女を自分の事務室に呼んで、
あるメッセージを伝えたら、
すべてがうまくいくようになった。

さて、そのメッセージとは、
どんなセリフだったでしょうか?

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A.
「今日からあなたを当店全部の正札係りの主任に
 なってもらうことにしました。
 しっかりたのみますよ。」

※「人を動かす」p.318参照
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さて、いかがでしたか?

事務所に彼女を呼びつけ、叱りつけたわけではないのです。

具体的な作業方法を教えた訳でもないのです。

この経営者はまったく違うアプローチをとったのです。


この内容が書かれている文章の前後を
もう少し長めに引用してみます。


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最後に、シュミットは、彼女を自分の事務所へ呼んでいった。

「今日からあなたを当店全部の正札係りの主任に
 なってもらうことにしました。

 しっかりたのみますよ。」


新しい責任と肩書きを与えられた
この女店員の仕事ぶりはがらりと変わり、

自分の任務を完全に遂行するようになったという。

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このようなエピソードを聞くと、
私たちは「子供だまし」のような印象を受けます。

そのため、カーネギーはこのエピソードの直後に、
ナポレオン一世のエピソードを紹介しているのが
とても興味深く感じました。


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これは、子供だましのような気がするかも知れない。

だが、ナポレオン一世も同じようなことをやった。

彼は、自分の制定したレジョン・ドメール勲章を千五百個もばらまいたり、
十八人の大将に“元帥”の称号を与えたり、
自分の軍隊のことを“大陸軍”と呼んだりした。

歴戦の勇士を“玩具”でだましたと非難されると、
彼は答えた。

「人間は玩具に支配される」。

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ちょっと極端なエピソードかもしれませんが、
これがカーネギーの深い人間への洞察なのだと思います。


そして、人を変えたい!と思った時に、
やった方がいいことを、分かりやすく6つリストアップしてくれています。


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人を変える必要が生じた場合、
つぎの事項を考えてみるべきだ。

一、誠実であれ。守れない約束はするな。
  自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。

二、相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。

三、相手の身になれ。相手の真の望みは何か?

四、あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?

五、望みどおりの利益を相手に与えよ。

六、人にものをたのむ場合、
  そのたのみが相手の利益になると気づくように話せ。

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確かにその通りですよね。

この項のタイトルは、
「喜んで協力させる」
となっています。


自分の日常の体験を振り返ってみると

・「嫌々やらされる」と感じるのか?

・「喜んで協力したい!」と感じるのか?

その違いは、相手のちょっとした言葉によって
変わっていることに気づかされます。



【やってみよう!】

上で紹介した6つの秘訣のすべてができたら完璧だと思います。

しかし、いきなり6つを網羅しなくても、
何か一つだけでもしっかり実践できたら、
大きな効果が期待できるような気がします。

さて、まず一つ実践するとしたら、
あなたは何から始めてみますか?

一つ選んでみてください。


私は、一番を選んでみました。



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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが
「一人さんの本を読む時間があったら、
 カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」
と「強運」という著書の中で語っています。

日本一の商売人が勧めてくれるのだから、
素直に従ってみようと思い立ちました。

さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、
自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、
この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。

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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/

2012年3月23日金曜日

#74 ののしるのではなく

(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です

【カーネギーからの質問】#74 ののしるのではなく

相手が懸命に頑張るようにするには、
ののしるのではなく、何をすればいいのでしょうか?

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A.
相手の能力をこちらは信じているのだと
知らせてやるのだ。

※「人を動かす」p.310参照
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さて、いかがでしたか?

当たり前のことのようにも思えるかもしれませんが、
私はかなり深い話だなあと感じました。

この内容が書かれている文章の前後を
丸ごと以下に引用してみます。


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子供や夫や従業員を、
ばかとか、能なしだとか、
才能がないとかいってののしるのは、

向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。


その逆を行くのだ。


大いに元気づけて、
やりさえすれば容易にやれると思い込ませ、

そして、
相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。


そうすれば相手は、
自分の優秀さを示そうと懸命にがんばる。

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このように、頑張りたくなるようにする
具体的なコツとしては、

1)大いに元気づける

2)やりさえすれば容易にやれると思い込ませる

3)相手の能力をこちらは信じているのだと知らせる

の3つが書かれています。


自分に物心がついてから今に至る様々な体験を思い返してみると、

「こんな私の能力を信じてくれる誰か」

がいたとき、
自分は本当に懸命に頑張れたことに改めて気づかされます。


小学生の時に出会えた、少年野球のコーチ

中学生3年生の時に出会えた、学習塾の学院長

高校時代の出会えた、バスケ部の顧問の先生

大学時代に出会えた、ヨットの先輩


このように学生時代を少し振り返っただけでも、
「こんな私の能力を信じてくれた恩人達」
が何人も浮かび上がってきます。


そんな自分の体験を思い出してみると、

相手が自分の能力に一抹の不安を抱いている時こそ、
私の方が先に相手の能力を信じてみる。

そして、信じていることを伝える。

このことの威力を強く実感することができます。



【やってみよう!】

相手が自分の能力に一抹の不安を抱いている時こそ、
私の方が先に相手の能力を信じてみる。
そして、信じていることを伝える。

このカーネギーの教えを、
誰に対して実践してみますか?

いつ、伝えてみますか?

その思いついたイメージを、
今すぐメモをとってみてはいかがでしょうか?



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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが
「一人さんの本を読む時間があったら、
 カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」
と「強運」という著書の中で語っています。

日本一の商売人が勧めてくれるのだから、
素直に従ってみようと思い立ちました。

さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、
自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、
この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。

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http://hentaichange.blogspot.com/