(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です
【カーネギーからの質問】#72 徳あるごとくふるまえ
相手にある点を直してもらいたいと思ったら、
どうするのが効果的でしょうか?
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A.
その点について
すでに人よりも長じているといってやる
※「人を動かす」p.303参照
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さて、いかがでしたか?
少し分かりにくいと思いますので、
該当箇所もう少し長めに引用してみます。
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「どこかいいところを見つけて、
それに敬意を表してやると、
たいていのものはこちらの思いどおりについてくる」。
要するに、相手のある点について矯正したいと思えば、
その点について
彼はすでに人よりも長じているといってやることだ、
「徳はなくても、徳あるごとくふるまえ」
とはシェークスピアのことばだ。
相手に美点を発揮させたければ、
彼がその美点をそなえていることにして、
公然とそのように扱ってやるがよい。
良い評判を立ててやると、
その人間はあならの期待を裏切らないようにつとめるだろう。
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これまた、合気道のような感じで、
すごく面白い人間関係の力学を感じさせてくれます。
この力学を実践したエピソードとして、
“悪ガキ”トミーの話を紹介したいと思います。
小学4年の新学期、
ホプキンス夫人は新たに担任のクラスを持つことになった。
そのクラスには、学校中でいちばん評判の悪い
“悪ガキ”トミーが入っていた。
授業中に規律を乱し、男子にはけんかを仕掛け、
女子をからかい、先生に対しては生意気で、
その悪態はエスカレートする一方。
しかし、その反面、
物覚えが早く、授業内容を楽々とこなすことができた。
ホプキンス先生は、新学年の初日に教壇に立って、
クラス全員の前で次のように言った。
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「トミー、君は生まれながらのリーダーなんだってね。
先生は、このクラスを、
今年の四年のなかでいちばんいいクラスにしようと思っているの。
それには、君がいちばんのたよりよ。
たのむわね。」
ホプキンス先生は、最初の数日間、
トミーの行動をいちいちほめ、
たしかにトミーは良い子だと断言した。
良い評価を与えられたトミーは、
評価どおりになろう、
先生の期待を裏切るまいと努力した。
そして事実、先生の期待にこたえた。
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期待をかけることの威力を感じさせてくれるエピソードですね。
このようなすごいことは、
小学生が相手だったから実現したのか?
私はそうは思いません。
人間が持つ本質に根ざした反応だと思えますので、
相手が大人でも同じ効果が期待できるはずです。
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相手に美点を発揮させたければ、
彼がその美点をそなえていることにして、
公然とそのように扱ってやるがよい。
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なるほど、
美点集中/美点凝視
という感じでやれば、うまくいきそうな気がしてきました。
【今日の実践】
今まで自分はこういうことができていたのかな〜
と過去の記憶を振り返ってみましたが、
うまくいった具体的な記憶は全く思い出せませんでした。
その一方で、サラリーマン時代、
自分が上司からこのように接してもらっていたことを思い出し、
感謝の思いが湧き上がってきました。
大学を卒業してから、10年半サラリーマン勤めをする中で、
今改めて数えてみたら、
私は9人の直属の上司に仕えたことになります。
その9人の上司全員の私に対する態度は、
ホプキンス先生が“悪ガキ”トミーに接した態度と
ほぼ同じだったことに気づかされました。
本当にありがたい限りです。
これからは、自分が周りの人たちに対して、
美点集中/美点凝視でいきたいと思います。
これもかなり強く意識していないと直ぐに忘れてしまいそうなので、
お世話になった9人の上司の顔を変わる変わる思い出しながら、
相手の美点集中/美点凝視に取り組んで行くことにします。
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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが
「一人さんの本を読む時間があったら、
カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」
と「強運」という著書の中で語っています。
日本一の商売人が勧めてくれるのだから、
素直に従ってみようと思い立ちました。
さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、
自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、
この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。
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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/
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