2012年1月16日月曜日

#65 遠まわし

(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です

【カーネギーからの質問】#65 遠まわし

アメリカの偉大なる経営者チャールズ・シュワッブが、
ある日の正午に工場を見まわりました。
すると、数人の従業員が禁煙と指定されている場所で、
たばこを吸っているのに出くわしました。

そのときシュワッブは、どのように声を掛けて注意をしたのでしょうか?

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A.
ひとりひとりに葉巻を与え、
「さあ、みんなで外へ出て吸ってきたまえ」


※「人を動かす」p.275参照
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さて、いかがでしたか?

いやはや、すごい気転ですね。

このすごさをもっと実感していただきたいので、
該当箇所の前後を少し長めに引用してみます。


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チャールズ・シュワッブが
ある日の正午に工場を見まわっていると、
数人の従業員がたばこを吸っているのに出くわした。

彼らの頭上には“禁煙”の掲示が出ている。

シュワッブはその掲示を指さして、
「君たちは、あの字が読めないのか」
といっただろうか?

シュワッブはそんなことは絶対にいわない。


その男たちのそばへ行って、
ひとりひとりに葉巻を与え、
「さあ、みんなで外へ出て吸ってきたまえ」
といった。


もちろん彼らが金を破って悪いと自覚しているのを、
シュワッブは見抜いていたが、
それにはひとことも触れないで、

心づくしの葉巻まで与え、
顔を立ててやったのだから、

彼らに心服されるのは当然の話である。

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これはすごい。参りました。

もしこんな風に誰からか言われたら、
その人がどんな人であっても
間違いなく「心服」しますよね。

リーダーシップの神髄は
こういったちょっとした言葉や対応にも現れるものなのですね。

大変勉強になります。


また、シュワッブの他にも
すごいリーダーのエピソードが紹介されていますので、
それも引用してみます。


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ジョン・ワナメーカーもこれと同じやり方をした。

ワナメーカーは一日一度は、
フィラデルフィアの彼の店を見まわることにしていたが、
ある日、ひとりの顧客がカウンターの前で待たさせれているのを見つけた。

だれもその婦人に気がつかない。

店員は向こうの隅に集まって、
何かしきりに笑い興じている。

ワナメーカーは何もいわずに、そっと売場のなかにはいって、
注文を聞き、品物の包装を店員にたのんで、
そのまま行ってしまった。

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これまたすごいですね。

何も言わないまま、やるべきことをやって、
何も言わないまま、立ち去ってしまう。

何も言わないことこそが、
一番影響力のある方法になっていますね。


「リーダーシップは細部に宿る。」


そんなことを強く実感すると共に、
自分は全くできていないなぁと反省しきりです。




【今日の実践】

誰かに注意を与えたくなったら、
・禁煙の看板
・婦人服売場のレジ
を想像するよう努力してみます。


パブロフの犬みたいに、

「誰からに注意を与えたくなる」

→「禁煙の看板」「婦人服売場のレジ」をイメージする

これを自分に条件付けたいと思います。


そして、
「禁煙の看板」「婦人服売場のレジ」をイメージした後、
少し落ち着いて、
シュワッブやワナメーカーをお手本にできないか、
効果的な作戦を考えてみるようにしてみます。


今の自分にとって、かなり高いハードルを課すことになりますが、
意識してやる、意識してやる
これを繰り返している内に、
意識しなくてもできるようになることを目指してみます。




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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが「一人さんの本を読む時間があったら、カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」と「強運」という著書の中で語っています。

日本一の商売人が勧めてくれるのだから、素直に従ってみようと思い立ちました。さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。
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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/

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