(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です
【カーネギーからの質問】#61 二種類の理由
英国人のノースクリフ卿は、あるとき、
公開したくない自分の写真が新聞に出ているのを見つけて、
その編集長に手紙を書いた。
賢明なるノースクリフ卿はどのような内容の手紙を書いて、
自分の望みを叶えたのでしょうか?
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A.
「あの写真は、
もう新聞に発表しないでいただきたい
ーーー母が大変いやがるものですから」
※「人を動かす」p.248参照
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さて、いかがでしたか?
この質問は、「美しい心情に呼びかける」という節からの出題でした。
それでは、関連する部分をもう少し長く引用してみます。
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ノースクリフ卿(1865-1922、英国の新聞業者)は、
あるとき、
公開したくない自分の写真が新聞に出ているのを見つけて、
その編集長に手紙を書いた。
しかし、
「わたしの気に入らないから、
あの写真は、以後、新聞に発表しないでくれ」
とは書かなかった。
彼はもっと美しい気持に訴えた。
だれもが抱いている母への尊敬と愛情に訴えて、
「あの写真は、
もう新聞に発表しないでいただきたい
ーーー母が大変いやがるものですから」
と書いたのだ。
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なるほど、確かにそう伝えられれば、
胸に手を当てて相手のことを尊重したくなりますよね。
また、ノースクリフ卿の次には、
ロックフェラーの同じようなエピソードが紹介されています。
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ロックフェラー二世も、
彼の子供たちの写真が新聞に出ることを防ぐために、
人間の美しい心情に訴えた。
「子供たちの写真を新聞に発表することは、
この私が不賛成だ」
とはいわず、
おさない子供たちを傷つけたくないという
万人共通の心情に訴えたーーー
「あなた方のなかにも
子供のある方がいておわかりだと思いますが、
あまり世間をさわぎたてるのは、
子供にとってかわいそうです」。
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なるほど。
この二つのエピソードのメカニズムは
全く同じですよね。
この原則について、ここまでで紹介した二つのエピソードの前で、
こんな風に紹介されています。
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アメリカの大銀行家であり、
美術品収集家として有名なJ.P.モルガンは、
人間の心理を分析して、
「通常人間の行為にはふたつの理由がある。
ひとつは、いかにも美しく潤色された理由、
いまひとつは真実の理由である」
といっている。
真実の理由は、ほかのものがとやかくいわなくても、
当人にはわかるはずだ。
人間はだれでも理想主義的な傾向を持ち、
自分の行為については、
美しく潤色された理由をつけたがる。
そこで、相手の考えを変えるには、
この美しい理由をつけたがる気持に訴えるのが有効だ。
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「真実の理由」をずばっと突くのではなく、
「美しく潤色された理由」の方に訴えかける。
なるほど、すごいアイディアです。
なんだか、合気道みたいな感じで、無理なく望む結果が得られそうですよね。
最後にもう一つ、実践的な学びにつながるエピソードを
引用してご紹介します。
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「相手の信用状態が不明なときは、
彼を立派な紳士と見なし、
そのつもりで取引を進めるとまちがいがないと、
わたしは経験で知っている。
要するに、
人間はだれでも正直で、
義務をはたしたいと思っているのだ。
これに対する例外は、比較的少ない。
人をごまかすような人間でも、
相手から心から信頼され、
正直で公正な人物として扱われると、
なかなか不正なことはできないものなのだ」。
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「真実の理由」と「美しく潤色された理由」
この二つの理由をしっかりと考え、
上手に活用していきたいと思う。
【今日の実践】
この1年間くらい、
「パーソナルベスト」
という考え方をベースに
チームメンバーとの関わりを考えて実践してきました。
人の能力には差はありますし、
この分野は不得意だが、あの分野は得意という違いもあります。
この事実を認めた上で、
・自分のベストを尽くそう!
・それにチャレンジしている仲間を応援しよう!
・自分の強みを活かして、仲間を支援しよう!
という考え方です。
この考え方の根底には、
・できることなら楽をしたい=真実の理由
・できることなら自分のベストを尽くしたい=美しく潤色された理由
の二つの理由の内、
後者に訴えかける考え方ややり方であることに
今気づくことができました。
この「パーソナルベスト」という考え方を、
この元日に正式に立ち上げた
「凡人の逆襲 実践会」の運営にも活用していくことにします。
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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが「一人さんの本を読む時間があったら、カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」と「強運」という著書の中で語っています。
日本一の商売人が勧めてくれるのだから、素直に従ってみようと思い立ちました。さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。
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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/
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