昨日、ノーベル賞の受賞が決まった
山中伸弥教授のテレビインタビューを見ていて、
二つのことを感じました。
その一つ目は、
「今の気持ちは二つで、
それは、感謝と責任です」
という発言に対して。
自分の感情をつらつら話すのではなく、
相手がきちんと受け止めることができるよう
ロジカルに
自分のトークに目次をつけて話されていました。
このようは話し方は、
ロジカルすぎてつまらない
という意見が出るかもしれませんが、
世界を相手に勝負するには必須のスキルです。
そして、当の山中教授も
世界を相手に勝負しながら身につけたスキルなのだろうと
勝手に想像していました。
そして、二つ目は次の強烈な言葉に対してです。
「邪魔ナカ」
臨床医をやっていた若き頃、
他の先生が20分で手術を終えることができるのに、
山中教授は2時間掛かってしまう。
研修医として、ベテラン先生の手術に加わると、
邪魔になってしまうので
「山中」ではなく、「邪魔ナカ」
と呼ばれていた。
そんなエピソードを
自らの口で淡々と紹介している姿を見て、
大変ビックリしました。
手術が下手な「邪魔ナカ」さんで
人生を終えるのか?
それとも、
臨床医としての才能に限界を感じ、
別の道を選ぶのか?
ノーベル賞を取るような方にも
そんな大きな葛藤があったことを知り、
大変ビックリしました。
その葛藤を乗り越え、
医学の基礎研究というフィールドを自ら選んだからこそ、
ノーベル賞につながったことは間違いありません。
「自分はどんなフィールで輝けるのか?」
「今、自分がいるフィールドで、
自分は本当に輝いているのか?」
そんなことを自問してみました。
それと同時に、
自分の周りにいる仲間達に対して、
その人が
思いっきり暴れることのできるフィールドや
輝きを放つことのできる環境を
用意して差し上げたい。
そう、強く思いました。
また、そのような素晴らしいフィールドを
私自身が作って差し上げることができない場合でも、
こっちの方向に、
あなたが輝くフィールドがありそうだよ!
とお伝えできるようになってみたい。
そんなことを、
自らを「邪魔ナカ」と平気で呼んでしまう
ノーベル賞受賞者のインタビューをテレビで見ていて、
強く感じました。
影山 勝巳
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