2011年12月12日月曜日

#56 老子の教え

(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です

【カーネギーからの質問】#56 老子の教え

人を説得する原則の7番目「相手に思いつかせる」でカーネギーは、
中国の賢人老子の言葉を次のように引用しています。

「賢者は、人の上に立たんと欲すれば、○○、
 人の前に立たんと欲すれば、□□」


さて、この○○と□□に該当する言葉は何でしょうか?

(それぞれ二文字ではなくもっと長くて「〜〜して、〜〜する」という感じになります)

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  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
A.
○○:人の下に身を置き
□□:人のうしろに身を置く


※「人を動かす」p.228参照
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さて、いかがでしたか?


なんとなく雰囲気を掴んでいただくことは
できましたでしょうか?

それでは、この箇所の前後を、
もう少し長く引用してみます。


**********

二千五百年前に、中国の賢人老子が、
現代にも通用することばを残している。

「河や海が数知れぬ渓流のそそぐところになるのは、
 身を低きに置くからである。

 そのゆえに、河や海は
 もろもろの渓流に君臨することができる。

 同様に、賢者は、
 人の上に立たんと欲すれば、
 人の下に身を置き、

 人の前に立たんと欲すれば、
 人のうしろに身を置く。

 かくして、賢者は人の上に立てども、
 人はその重みを感じることなく、
 人の前に立てども、
 人の心は傷つくことがない。」

**********


なるほど、すごく明確にイメージができますよね。


地球には重力という「法則」が働いているので、
水は必ず高きから低きへ流れます。

それと同じように、人間関係においても
普遍的な「法則」が働いているため、
身を低きに置くからこそ君臨できるのですね。


この人間関係の「法則」は、
2,500年前の老子の時代でも、
75年前にカーネギーがこの本を出版した時代でも、
そして現在でも、
変わらることはないのです。


自らを低きに置き、
アイディアや意見を相手に思いつかせることを、
カーネギーはある言葉で何度も表現しています。

それは、

「花を持たせる」


なんともきれいな日本語ですね。


・渓流が河に注ぎ込む映像イメージ

・河が海に注ぎ込むイメージ

・花を持たせるという語感のイメージ


これらを頭の中に思い浮かべ、消えないようにしたいと思います。




【今日の実践】

今日、個別コンサルティングのセッションがあります。

明後日のプロジェクト成果報告会に向けて、
お客様のプレゼンテーションを指導します。


その場で、
私が思いついたプレゼンの改善方法を伝えるのではなく、

「どうすれば自分のプレゼンが良くなるのか?」

それをお客様に考えてもらい、
自分で自分の改善点に気づいてもらうよう
チャレンジしてみます。


コンサルセッションの時間が2時間と限られているため、

「自分が教えちゃった方が速い」

という衝動や誘惑が芽生えてくることは間違いないのですが、
そこをぐっとこらえて、

「自分で気づいてもらわないと効果が出ない」

このことを肝に銘じて取り組んでみます。




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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが「一人さんの本を読む時間があったら、カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」と「強運」という著書の中で語っています。

日本一の商売人が勧めてくれるのだから、素直に従ってみようと思い立ちました。さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。
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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/

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