(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です
【カーネギーからの質問】#75 喜んで協力させるには
西ドイツの食料品店の経営者の話。
陳列棚の商品に正札がついていないため、
お客からいろいろな苦情が出ていた。
そこで、商品には必ず正札をつけよう女店員に指導したが、
どうもちゃんとやってもらえない。
何度注意しても、あまり効果がなかった。
そこで、この困り果てた経営者は、
彼女を自分の事務室に呼んで、
あるメッセージを伝えたら、
すべてがうまくいくようになった。
さて、そのメッセージとは、
どんなセリフだったでしょうか?
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A.
「今日からあなたを当店全部の正札係りの主任に
なってもらうことにしました。
しっかりたのみますよ。」
※「人を動かす」p.318参照
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さて、いかがでしたか?
事務所に彼女を呼びつけ、叱りつけたわけではないのです。
具体的な作業方法を教えた訳でもないのです。
この経営者はまったく違うアプローチをとったのです。
この内容が書かれている文章の前後を
もう少し長めに引用してみます。
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最後に、シュミットは、彼女を自分の事務所へ呼んでいった。
「今日からあなたを当店全部の正札係りの主任に
なってもらうことにしました。
しっかりたのみますよ。」
新しい責任と肩書きを与えられた
この女店員の仕事ぶりはがらりと変わり、
自分の任務を完全に遂行するようになったという。
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このようなエピソードを聞くと、
私たちは「子供だまし」のような印象を受けます。
そのため、カーネギーはこのエピソードの直後に、
ナポレオン一世のエピソードを紹介しているのが
とても興味深く感じました。
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これは、子供だましのような気がするかも知れない。
だが、ナポレオン一世も同じようなことをやった。
彼は、自分の制定したレジョン・ドメール勲章を千五百個もばらまいたり、
十八人の大将に“元帥”の称号を与えたり、
自分の軍隊のことを“大陸軍”と呼んだりした。
歴戦の勇士を“玩具”でだましたと非難されると、
彼は答えた。
「人間は玩具に支配される」。
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ちょっと極端なエピソードかもしれませんが、
これがカーネギーの深い人間への洞察なのだと思います。
そして、人を変えたい!と思った時に、
やった方がいいことを、分かりやすく6つリストアップしてくれています。
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人を変える必要が生じた場合、
つぎの事項を考えてみるべきだ。
一、誠実であれ。守れない約束はするな。
自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。
二、相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。
三、相手の身になれ。相手の真の望みは何か?
四、あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?
五、望みどおりの利益を相手に与えよ。
六、人にものをたのむ場合、
そのたのみが相手の利益になると気づくように話せ。
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確かにその通りですよね。
この項のタイトルは、
「喜んで協力させる」
となっています。
自分の日常の体験を振り返ってみると
・「嫌々やらされる」と感じるのか?
・「喜んで協力したい!」と感じるのか?
その違いは、相手のちょっとした言葉によって
変わっていることに気づかされます。
【やってみよう!】
上で紹介した6つの秘訣のすべてができたら完璧だと思います。
しかし、いきなり6つを網羅しなくても、
何か一つだけでもしっかり実践できたら、
大きな効果が期待できるような気がします。
さて、まず一つ実践するとしたら、
あなたは何から始めてみますか?
一つ選んでみてください。
私は、一番を選んでみました。
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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが
「一人さんの本を読む時間があったら、
カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」
と「強運」という著書の中で語っています。
日本一の商売人が勧めてくれるのだから、
素直に従ってみようと思い立ちました。
さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、
自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、
この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。
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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/
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