2012年2月29日水曜日

#73 二人のダンス教師

(カーネギーセブン Project)
斎藤一人さんの教えを日々実践する企画です

【カーネギーからの質問】#73 二人のダンス教師

カーネギーの友人に40歳代独身男性がいた。
その男が最近、ある女性と婚約した。
ところが、相手の女性は、彼にダンスを習えという。

そして、その男はこう語った。

「わたしは若いときにダンスを習って、
 そのまま二十年間同じ踊り方をしていたので、
 一度習い直しておく必要は、たしかにあった。

 最初にたずねた教師は、
 わたしのダンスはまったくなっていないといった。

 たぶんほんとうのことをいったのだろう。

 はじめからやり直さねばだめだというのだが、
 わたしはすっきりいやけがさして、
 その教師のところに通うのをやめてしまった。」


つぎの教師は、ほんとうのことをいわなかったらしいが、
そのほうが気に入った。


さて、二番目の教師はその男のダンスを見て、
何と言ったのでしょうか?

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A.
わたしのダンスは少々時代おくれだが、
基本がしっかりしているから、
新しいステップも、わけなく覚えられるだろう
というわけだ。


※「人を動かす」p.309参照
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さて、いかがでしたか?

いやはや、ものすごいコントラストですよね。

二番目のダンス教師のように言ってくれれば、
本当にありがたいですよね。
「ホッ」と、救われた思いがするはずです。


それでは、このエピソードの続きとして、
この男の台詞を最後まで引用してみます。


**********

 つぎの教師は、ほんとうのことをいわなかったらしいが、
 そのほうが気に入った。

 わたしのダンスは少々時代おくれだが、
 基本がしっかりしているから、
 新しいステップも、わけなく覚えられるだろう
 というわけだ。


 はじめの教師は欠点を強調して、
 がっかりさせたが、
 この教師はその逆だった。


 長所をほめて、欠点のことはあまりいわない。


 リズムがよくわかり、
 素質もなかなかよいといってくれる。

 そういわれてみると、自分は下手だとわかっていながら、
 つい、そうでもなさそうな気がしてくる。

 もちろん授業料を払ってあるのだから、
 お世辞をいうくらいのことは不思議ではないが、
 そんなことを、わたしが考える必要はない。

 とにかく、ほめられたおかげで、
 わたしのダンスは、たしかに上達した。

 教師のことばで元気が出て、希望がわいた。
 向上心が起きたのである。

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物事は解釈の仕方一つで大きく変わる。
伝え方一つで結果は様変わりする。

そんなことを強烈に感じさせてくれるエピソードです。


・コップには、もう半分しか水がない
・コップには、まだ半分も水がある

事実は一つでも、解釈は多様です。
何通りの解釈も可能です。


私たちは普通、

1. 事実を認識する
2. それを「自分なり」に解釈する
3. その解釈を相手に伝える

こんな感じの3ステップでコミュニケーションをとっているような気がします。


しかし、この「二人目のダンス教師」流のコミュニケーションは、
少しだけこのステップが違うのだと思います。

1. 事実を認識する
2. それを「人を動かす」ことのできるように解釈をする
3. その解釈を相手に伝える


この2番目のステップに決定的な違いがあります。

・それを「自分なり」に解釈する
・それを「人を動かす」ことのできるように解釈をする


前者は、単純に情報処理をしている。

しかし後者は、自分がほしい結果から「逆算」して解釈を決めている。


この「逆算の魔力」ともいうべき、
恐るべきものが後者には働いているのです。


「逆算の魔力」を引き出すためのシンプルなコツは、

・・・長所をほめて、欠点のことはあまりいわない・・・

ということなのだと思います。




【今日の実践】

私には、
「正論を自信たっぷりに堂々と語ってしまう」
という悪い癖があります。


10代の頃から大学を卒業する頃まで、
これこそが最高にカッコいいことなんだと勘違いしていました。

サラリーマン時代は、もっとエスカレートして、
「みんなサラリーマン根性丸出して
 本当にことをちゃんと言わないから、
 自分こそが正論を堂々と言わないといけない」
と偽物の正義漢ぶっていました。

独立起業後の8年間は、
その勘違いに薄々は気づき始めていたものの、
現実の行動を変えることができなかったため、
どうにもこうにも人生が立ち行かなくなりました。


そして最近ようやく、
世の中には「相手」という生身の人間がいるのだ
ということが、
少なくとも頭では分かるようになってきました。


誠にお粗末な話しなのですが、
それが今までの自分の大変情けない歴史なのです。



「相手の立場から考えて話しをする」

「求める結果から逆算して話しを伝える」

こういうことが未だに習慣にまで落とし込めていません。


特に危険なのが、自分の考えが明らかに正しい時。
そこに落とし穴が出現します。


とにかくこれからは、

「正論こそ、相手に最大限の配慮を逆算でした上で話す」

このことにこだわっていきます。


そして、正論を言いたくなったときには、

「二人のダンス教師」をイメージして、
自分は今どちらの「ダンス教師」になっているのか?

一拍置いて考える習慣を身につけていきます。




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《企画趣旨》
納税額日本一の実業家である斎藤一人さんが
「一人さんの本を読む時間があったら、
 カーネギーの『人を動かす』を七回読みな」
と「強運」という著書の中で語っています。

日本一の商売人が勧めてくれるのだから、
素直に従ってみようと思い立ちました。

さらっと七回読み流しても意味はなさそうなので、
自分オリジナルの「問題集」を毎日作成しながら、
この本を深く濃く七回読むことにチャレンジ中です。

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バックナンバー(過去につくった質問)はこちら
http://hentaichange.blogspot.com/

2012年2月27日月曜日

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